フローリングの黒ずみの原因ときれいに落とす方法を解説

フローリングの黒ずみの原因ときれいに落とす方法を解説

最初は輝きがあり美しいフローリングも、年月が経過すると全体的に黒くなってきたり、部分的な黒ずみが目立ってきたりする。

そうなって初めて、「黒ずみを何とかしたい…」と気になってくる人が多いのではないだろうか?

黒ずみは掃除してもなかなか取れないため、部屋も暗く薄汚れたイメージになってしまう。

今回は、フローリングの黒ずみの原因や、原因別の除去方法、黒ずみの防ぎ方などを解説する。

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フローリングの黒ずみは時間が経過するほどに取れなくなる!

フローリングの黒ずみは時間が経過するほどに取れなくなる!

普段はフローリングの色の変化に気をとめている人は少ないと思うが、掃除の際には黒ずみや変色がないかなどの確認をおすすめする。

少し黒ずんできたかなと思ったら、黒ずみの原因を特定しなるべく早く除去することが望ましいからだ。

油汚れや皮脂汚れなどによる黒ずみは、汚れが固まると容易に落とすことができなくなる。

また、黒ずみの原因がカビであれば放置することで益々広がり、フローリングの内部や下地までカビがはびこってしまうだろう。

 そうなってしまえば健康被害につながり、全面的な張り替え工事が必要になってしまうかもしれない。

不必要な費用をかけないためにも、フローリングの黒ずみは気付いた時点で対処しよう。

 

フローリング黒ずみの原因は場所によって異なる

フローリング黒ずみの原因は場所によって異なる

フローリングの黒ずみの原因は、フローリングが敷かれている場所によっても異なる。

フローリングの場所別の原因を以下に解説する。

 

リビングや廊下は皮脂汚れが原因

リビングや廊下などの黒ずみの原因は多くが皮脂汚れだ。フローリングは素足で歩いても気持ちの良いものだが、脚の裏から出る皮脂や汗がフローリングに付着する。

皮脂や汗が付いたフローリングをそのままにしておくと黒ずみの原因になる。

 

キッチンは油汚れが原因

キッチンのフローリングは、調理中に油が跳ねたり、跳ねた油をスリッパなどで踏んだりして周囲まで汚してしまうことが多い。この油汚れが黒ずみの原因になる。

 

サッシ周りや脱衣所などはカビが原因

サッシ周りの結露が発生しやすい部分や脱衣所などの湿気が多い場所の黒ずみはカビが原因だ。また、湿気が多くない場所でも、観葉植物などの鉢植えを置いている場合、鉢植えを移動すると、黒ずみになっていることがある。カビは湿度75%、気温20℃になると繁殖が活発になる。

 

ワックスの劣化が原因のことも!

他にも、フローリングの表面を保護するワックスが劣化して黒ずみになることがある。ワックスを塗布する際に古いワックスの上から塗ってしまうと、汚れを巻き込んで黒ずみの原因になる。

 

黒ずみの原因別除去方法

黒ずみの原因別除去方法

黒ずみを取り除く方法は、原因によって異なる。それぞれの原因別に黒ずみを取り除く方法を以下に紹介する。

 

皮脂汚れの黒ずみ

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皮脂汚れが原因の黒ずみ除去には、フローリング用中性洗剤を使用する。

ここでは「フローリング スーパーオレンジ」を使用して黒ずみを落とす手順を紹介する。

①汚れに直接スプレーする(スプレーの目安は1㎡に10回スプレー)。

②硬く絞った布で拭き上げる。

➂艶が欲しい場合は乾いた柔らかい布で磨きあげる。

※注意:無塗装や自然塗装(オイル仕上げなど)の無垢フローリングには使用不可。

 

油汚れの黒ずみ

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油汚れが原因の黒ずみには、フローリング用のアルカリ性洗剤を使用する。

以下に、「リンレイオール床クリーナー」を使用して黒ずみを除去する手順を紹介する。

①天気が良い日を選び、窓を開けて換気をする。

②「オール床クリーナー」を水で30倍に希釈し、雑巾を使って汚れを拭き取る(原液はワックス剥離にも使用可能)。

➂きれいに水洗いした雑巾を使用して2回以上水拭きを繰り返し、完全に洗剤分を取り除く(洗剤成分を残した場合はフローリングが変色する可能性がある)。

※無塗装やオイル塗装など、水分が滲み込むタイプの床材には使用できない。

 

ワックスで閉じ込めた黒ずみ

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ワックスで閉じ込めた黒ずみには、ワックス剥離剤を使用してワックスを一度きれいに剥離し、再度ワックスを塗布する作業が必要だ。

以下に「ダートパス フローリングクリーナー」を使用したワックスの剥離手順を紹介する。

【剥離作業の手順】

①フローリングのゴミや埃を取り除くために掃除機をかける(窓を開けて風通しを良くする)。

②汚れの度合いによって、原液(または5倍まで希釈可能)をスポンジなどに含ませて、対象フローリングの汚れを擦りながら落とす。

➂黒いワックス汚れが落ちたら、水拭きを数回繰り返し、完全に洗剤分を取り除く。

④乾燥後、再度ワックスをかける。

【ワックスがけの手順】

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①フローリングが完全に乾燥しているか確認(水分が残っている場合、ワックスが乗らない)。

②布やワックス専用塗布具(市販されている)にワックスを浸み込ませ、薄く均一に塗り広げる(リンレイフローリング専用ワックスの場合、1㎡当たり10mlが目安)。

➂完全に乾燥させる(30分程度)。

 

カビの黒ずみ

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カビが表面だけの場合は、市販されているカビ取り液スプレー「カビ取り侍」が便利。しかし、使用する際は変色の危険性もあるため、目立たない場所でパッチテストを行う必要がある。手順は以下の通りだ。

①パッチテスト後、カビで黒ずんだ部分から10cm程度離してスプレーする(黒ずみ部分がざっと湿る程度にスプレーする)。

②20分~30分放置する。

➂スプレーした部分をきれいに拭き取る

④カビが酷い場合、②~③を繰り返す。

※カビでなく風化による黒ずみには効果がないため注意が必要。また、無垢材の場合は3~5倍に希釈する。さらに、②~③を繰り返す際は、20分~30分置きにスプレーする。

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取れない黒ずみはリペア業者に相談!

(プロのリペア職人による黒ずみ補修:ビフォー)

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(プロのリペア職人による黒ずみ補修:アフター)

(プロのリペア職人による黒ずみ補修:アフター)

黒ずみがフローリングの内部まで到達している場合や、フローリング自体の風化(劣化)による黒ずみの場合は、上記のような方法では取れないことがある。

無理に黒ずみを取ろうとするとフローリングを傷めることになるため、自分で取れない黒ずみは、リペア業者に相談してみよう。

リペア業者に依頼するメリットは、素人ではわかりにくい黒ずみの原因を速やかに特定し、原因に応じた黒ずみの除去を行ってくれるため無駄がない。

また、フローリング自体の劣化・損傷による黒ずみやカビの浸食の程度によって、リペア(染み抜き&塗装)が可能か、部分的な張り替えが必要かの判断をして最適な方法を提案してくれる。

カビによる黒ずみの場合は、放置すればするほどカビが繁殖し下地まで腐らせてしまう可能性もあるため、無駄な費用をかけないためにも、損傷が少ないうちにリペア業者へ相談してみることをおすすめする。

明らかに黒ずみがカビであり、フローリングだけではなく、壁や床下にまで広がっているなど、お悩みの軸がカビにある場合には、

人体や建材にも安全な方法でカビを除去・防止してくれるカビ専門の業者もいるため、そちらもお伝えする。下記から価格や実績についてもご覧いただける。

■カビラボ https://kabilabo.com/

リペア業者の費用相場は、2時間程度でリペア可能な部分的な黒ずみなら、15,000円~21,000円(税別)程度。

1日(7時間)かかる場合は31,500円~52,500円(税別)程度。

リペアの場合は、補修したい箇所の画像を送付(黒ずみの大きさがわかる画像を2、3枚)すると無料見積もりも可能なため、気軽に問い合わせをしてみよう。

 

フローリングの黒ずみを防ぐには?

フローリングの黒ずみを防ぐには?

フローリングにこびりついた黒ずみは容易に落とすことができなくなる。見た目にも悪いため、黒ずみを発生させないように防止することが大切だ。

黒ずみ防止に有効な方法を以下に紹介する。

 

こまめに拭き掃除を行い、掃除の方法にも注意が必要!

黒ずみの原因となる、皮脂汚れやキッチンの油汚れは、こまめな拭き掃除が黒ずみ防止に有効である。特にキッチンで油料理を行った後は、中性洗剤を水で薄めたものに雑巾を浸して硬く絞り、油が跳ねた部分をきれいに拭き、その後洗剤成分が残らないように水拭きをする。

皮脂汚れの付いたリビングや廊下も同様に定期的な拭き掃除を心がけよう。

フローリング専用のドライシートやウェットシートは、モップ式で立ったまま拭き掃除ができるため簡単だが、埃などは取れてもフローリング表面を撫でるだけで本格的な拭き掃除にはならない。皮脂汚れや油汚れを取るには必ず手でしっかり雑巾がけをすることが大切だ。

※掃除道具も注意が必要!

・化学雑巾や化学モップを使用する場合、水濡れ箇所やワックスがけの前後には使用しない。また、長時間フローリングの上に置くと変色することがある。

・フローリングワイパーの使用は、フローリングの目地部分に白い繊維が引っ掛かり、付着して目立つことがあるため注意。

・フローリング用ウェットシートを使用する場合は、使用後に洗剤成分が残らないように注意。残っている場合は硬く絞った雑巾で洗剤成分を拭き取る。

フローリングメーカーではスチーム洗浄機の使用は避けるように注意喚起されている。皮脂汚れや油汚れはすっきり落とすことができるが、フローリングの突き上げ・膨れ・ひび割れ・変色・白化・カビを発生させる可能性がある。

 

キッチンや通路など汚れ安い部分にマットを敷く

キッチンや玄関の上り口など汚れやすい場所にはマットを敷くのもおすすめだ。しかしキッチンマットの上に跳ねた油をスリッパで踏み、他の場所へ汚れを広げてしまわないように、油が跳ねた時はすぐにマットを洗うようにしよう。

 

湿気の多い脱衣所などは換気を忘れずに!

脱衣所などの湿気が籠りやすく、日当たりの悪い場所はカビの発生に最適な場所となってしまう。特に高温多湿になる6月~9月は注意したい。

カビの発生を防ぐには、湿気はできるだけ追い出さなければならない。そのためには換気が第一だ。

風呂場や脱衣所に窓がある場合は、使用後に必ず窓を開けて換気をしよう。

窓がない場合は、風呂場の換気扇を付けて、脱衣所にサーキュレーターや扇風機などを置き送風すると効果的に湿気を追い出すことができる。

 

結露防止グッズを利用する

結露が発生するメカニズムは、暖房によって水蒸気を多く含んだ暖かい空気が、外気温の影響で気温が低い窓ガラス周辺に流れ、気温が急激に下がることにより水蒸気として空気中に留まれなくなり(飽和水蒸気量を超えてしまうため)水滴となって窓ガラスに付着する。

※飽和水蒸気量:それぞれの温度で最大限に含むことができる最大限の水蒸気の量のこと。

結露を防止するには、窓ガラスの内側を冷やさないようにすることが有効なため、以下のような結露防止グッズの利用をおすすめする。

【結露防止シート・フィルムを貼る】

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窓に結露防止用の断熱シートや断熱フィルムを貼ることにより、空気の層ができて窓が冷えにくくなるため結露を軽減できる。また、断熱シートを窓ガラス全体に貼ることで省エネにもつながる。

【断熱ボードを立て掛ける】

断熱ボードも同様に、窓ガラスとボードの間にできる空気層により、結露を軽減できる。

【結露吸水テープ】

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結露吸水テープは結露防止のための商品ではなく、発生した結露を吸水し、床に水分を落とさないためのグッズだ。結露は窓ガラスだけでなく、サッシ部分にも発生するため、結露防止シートやフィルムと併用して、サッシ部分に結露吸水テープを貼っておくとより万全な結露対策が可能だ。

【結露防止ヒーター】

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結露防止ヒーターは、窓の下に設置して窓の表面を温めることにより結露を防止する商品だ。さらに、上昇気流により「コールドドラフト現象」を防ぐため、足元の冷えがなくなり暖房費の節減効果もある。

オイルヒーターがある場合、オイルヒーターを窓際に置くことで、結露防止ヒーターと同じ効果(上昇気流をつくり結露と冷気を防ぐ)がある。

しかし、オイルヒーターを窓際ではなく、反対側に置くと上昇気流は天井を伝い窓に沿って下がるため、足元に冷気が広がることになり、結露防止にもならない。

オイルヒーターは、設置場所に注意が必要だ。

フローリングの黒ずみは、まず発生させないことが大切だ。フローリングを長く美しく使用したいなら、日頃の少しの注意やフローリングへの配慮で、大幅に黒ずみを軽減させることができる。

特に皮脂汚れや油汚れが原因の黒ずみの場合は、日常の掃除方法を変えるだけでも効果があるだろう。

しかし、知らない間に発生してしまうカビによる黒ずみの場合は、まずカビの発生原因から突き止めなければ、表面の黒ずみを落としてもすぐに黒ずみが発生し目立つようになるだろう。

また、カビがやっかいなのは、表面上よりも内部に浸透している可能性が高いことだ。

「もしかしたらカビ?」と思ったら、大掛かりな補修工事が必要になる前に、なるべく早くリペア業者に依頼することをおすすめしたい。

『ベテラン職人による無料見積もりはこちらより』

東住リペアのトップリペア職人。フローリング、壁はもちろんのこと、扉の穴やサッシなどの金属類、高級スピーカーなども補修可能な関西でNO.1のスキルを持つ男。無料見積もりしますのでお気軽にお申し込み下さい。無料見積もりのご依頼はこちらより。

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